【導入事例】DHソニックマイティ4K exocad
株式会社メディナ
義歯部長 本橋 仁 様
- 業務内容
- 義歯に強い総合ラボ
- 従業員
- 133 名
- 導入製品
- 製品の使用用途
- 義歯工程の効率化、自動研磨、個人トレーや基礎床、金属床の製作など
- 製品の使用期間
- 2年
- 主な取引先の業種や特徴
会社の特長について
創業時から特化を目指していた義歯の製作比率が多い歯科技工所です。現在は架工分野にも注力しており、「一口腔単位」での歯科補綴装置製作に総合ラボとして取り組んでいます。顧客様はもちろん労働環境においても変化が起きている様々なニーズに対応すべく、CAD/CAMや3Dプリンター等の高機能な設備を率先して導入しています。また一方では総義歯等をテーマにした「実際に体験して、出来るようになるセミナー」の主催・運営も行い、先生方と一丸となり歯科医療に取り組んでいます。
デンケン・ハイデンタルのイメージについて教えてください
シングルジェットや脱蝋機等、やはり歯科技工に関する機材のイメージが強いですね。昔は夜10時くらいに修理に来てくれたりしていましたよ。今では双方働き方改革でそんなに遅くまで働いていないけれど、修理の対応も早く、安心なメーカーというイメージは今でもあります。当社義歯部で使用している機材は、いつの間にかほとんどデンケン・ハイデンタル製品かもしれません。
お使いいただいている技工器械はいかがですか
■アットブラスターについて
サンドブラスターは工業用の大型ハイパワーのものを使用していましたが、アットブラスター導入後に廃棄してしまいました。以前のものでも1床あたり2~3分で終わってはいたんですが、こちらはセットして放置できるというところがいいですね。そして、アットブラスターの前には人が立たないので一見使っていないように見えますが、勝手にやってくれるので実は大活躍。手作業の場合、工程が重なると待ち時間ができてしまうので、わずか数分の差でも短縮し効果を積み上げることができます。
■ハイバレルミニについて
ポットが小さめで取り回しがいいですね。そして、メディアの量も少なくて済むところがいいんだと思うんだけど、全然変形しないんですよ。研磨能力も問題なしです。全体を柔らかく丸くすることができるのが自動研摩のいいところです。勿論そうした仕上がりを求めていないときでは手研磨と、使い分けています。
exocadとDHソニックマイティ4Kを候補にしたきっかけ、最終決定した理由について
元々、数年前からクラスプ等は3Dプリンターで作っていて、更にデジタルでできることを増やしたい。と、探し始めたのがスタートですね。ベースプレートや個人トレーをデジタル化する場合、多い日は150床程のプリントが必要になるので、それに対応できそうなシステムを検討しました。
実際に使ってみて使い勝手はいかがですか
サポートの付与は基本的にオートですが、たまに失敗することもあり心配なので少し足しています。それでも、朝出社した時に100個くらいのベースプレート・トレーが吊り下がっている光景はいいですよ。仕上がりも綺麗なので、造形の角度や適合の数値とかを調整すれば、手作業と比較しても品質は問題ないです。厚みを均一にできるので、そこは断然手作業より良いかな。
導入によって生まれた効果について
ワンピースのクラスプ・バーは、保険でも耐火模型をおこして作っていました。このステップを飛ばしていきなりプリンターにいけることは 本当にいいですよ。ベースプレート・トレーにおいては、ブロックアウト→レジン貼り→形態修正→脱蝋という手順だったものが、形態修正(適合の調整)以外、全て無し。脱蝋不要なのは模型も綺麗なままで、面倒くさくもなくいいですね。デザインする人材の確保が課題になりますが、1人分くらいは省力化できています。
今後改良を期待するところはございますか
価格を考えてもDHソニックマイティ4Kには満足しています。ただ人為的なものも含めて、プリントミス等は起きることがあるので、それをカバーしてくれるソフトウェアやプリンターの改良があるともっと楽かな。
製品の購入を検討されている方へのアドバイスをお願いします
義歯技工をする方ならアットブラスターも一押しです。砂も飛び散らないのでラボを綺麗に保てるし、あの大きさであの出力は優れものです。
また、大所帯のラボの場合は思い切って3Dプリンター製造の導入が有効的だと思います。本当に効率が上がります。ただ、機種によっては造形角度であったり、色々とノウハウが必要なので先にクオリティの高い高級機を購入するのも良いと思います。当社もそうですが、その経験がとても活きています。先ずNextDent5100を導入して活用ノウハウを蓄積してから、DHソニックマイティ4Kを購入するのが良いと思います(笑)
デジタル設備を活用した今後の展望について
IOSがもっと普及すれば、模型をプリントする機会が増えるかもしれません。それに対応する体制や、自費の金属床のプリントにもいつかチャレンジしたいですね。